- 2024.12.14
- 棟下式
埼玉県春日部市にて『棟下式(むねおろしき)』が執り行われました。

2024年12月吉日、埼玉県春日部市にて『棟下式(むねおろしき)』が執り行われました。この度ご縁があり弊社が引き継ぐ土地は、小学校に隣接し、40年にわたり地域の皆様に愛された『山甚文具店』が営まれてきました。「最後にゆかりのある方で集まれる機会としてぜひ開催したい」との施主様のご要望を受け、棟下式を執り行う運びとなったものです。建物は昭和52年(1977年)に、従兄弟関係にある施主様お二人の御祖母様が建てられました。
当日は雲ひとつない晴天のもと、春日部八幡神社による清祓いが執り行われました。施主様をはじめ、長年文具店で働いていた方、先代からお付き合いの方や文具店がご縁で繋がりを深められた方々など、ご関係が深い方々が参列され、厳かな雰囲気の中、建物への感謝とお別れを伝えられていました。

清祓いの後は、店内にて皆さんと思い出を振り返ります。
「開店当初は祖母もお店に立っていました。思い出すと懐かしいです。」「ここは不思議となぜか人が集まってくる場所でした。今日集まって頂いた皆さんと出会った場所でもあり、私にとっては人生の一部と言ってもいい場所です。」感慨深いご様子の施主様お二人。文具店で長年(40年)働いていらした荒木さんも、「たくさんお客様に来ていただき、お買い物だけでなく世間話もして楽しかった。健康にも良かったです。」と、とても思い出深いご様子でした。
かつては文具だけでなく、駄菓子・パン・たばこなども販売し、大人から子どもまでたくさんの方が集う場所だったそう。「小学生の頃は駄菓子を買ってました。」「毎日のようにタバコを買いに来てましたよ。」皆さん、懐かしい思い出が回想されるとともに胸を熱くする思いに共感し、建物とのお別れを偲ばれていました。

年が明けた2025年1月吉日、残された文房具をおすそ分けする『棟下市(むねおろいち)』も開催しました。当日は校長先生をはじめ、なんと350名を超える児童と保護者の方々がお越しになり、別れを惜しみつつも、嬉しそうに文具を選び持ち帰っていってくれました。残された文房具の中から、まるで宝物を選ぶかのような子ども達の姿は、何とも言えない喜びを与えてくれる光景で、文具店の前にかけられた「棟下式」の垂幕にはたくさんの「ありがとう」のメッセージが書かれました。感謝の気持ちのこもったお手紙もたくさん寄せられ、子ども達にとっても、施主様にとっても、大切な思い出のひとときとなったようです。
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中央グリーン開発では、今後も「棟下式(むねおろしき)」を、広く業界の新しい文化として広めていくべく取り組んでいきます。



