- 2024.12.08
- 棟下式
埼玉県上尾市にて『棟下式(むねおろしき)』が執り行われました。
2024年12月吉日、埼玉県上尾市にて『棟下式(むねおろしき)』が執り行われました。
執り行った建物は、1986年(築38年)に施主様のご両親が建てられたもので、ご家族が過ごされた思い出がたくさん詰まったご実家です。今回のご売却にあたり、ポラスグループより棟下式をご提案させていただき、建物の清祓いを執り行う運びとなりました。
棟下式当日は、施主様ご兄妹をはじめご親族が参列され、建物への感謝とお別れのひと時を過ごされました。玉串奉奠を終えたところで泣き出してしまった施主様のお子さんに理由を尋ねると、この家とお別れすることが悲しくなったとのこと。胸を熱くする思いに共感し、別れを惜しみました。
滞りなく清祓いの儀を終えた後は、当時の懐かしい写真をご覧になりながら思い出を振り返るひと時に。
こちらの土地には元々は平屋が建っており、施主様ご兄妹はそちらで生まれ育ちました。高校生の頃に現在の家に建て替えられたとのこと。当時は、周りが田んぼで、駅まで20分ほど歩いて出かけていたそうです。
お父様はお酒が好きで、お正月は飲みながらご家族で過ごされました。猫を飼っていましたが全然懐かず、唯一お父様にだけには一緒に寝るほど懐いていらしたというエピソードも。
お母様はお庭造りがお好きで、広いお庭にガーデンテーブルやスツールなど配して洋風庭園を造り、丁寧に手入れをされていました。子どもの頃はブランコもあって、よく遊んだことを覚えていらっしゃることなど、ご両親との思い出話をたくさん聞かせていただきました。
式典終了後、「棟下式は区切りの機会になりよかった」とのお言葉をいただきました。建物との別れを惜しみつつも終始和やかな雰囲気で語り合う仲の良い皆様の様子から、この家に集まっていた当時の幸せな時間が拝察できました。
最後に、ご家族皆様で切り出した思い出深い庭木の枝は、思い出の継承として色鉛筆にリメイクされ、後日お手元に残る予定です。
中央グリーン開発では今後もこの「棟下式(むねおろしき)」を、広く業界の新しい文化として広めていくべく取り組んでまいります。