- 2020.07.18
- 棟下式
埼玉県さいたま市にて『棟下式(むねおろしき)』が執り行われました。
7月吉日、埼玉県さいたま市の住宅にて「棟下式(むねおろしき)」が執り行われました。
執り行ったのは、日本の伝統的な門形式の一つの長屋門と井戸やぐらがある格式が高く歴史のある建物です。400年程度たっている家系で長屋門として記載があるのが慶応4年とのこと。代々受け継がれた歴史の重みを感じられます。
今回ご縁があり中央グリーン開発が買受けることとなったものです。
当日は施主様とご親族が集まり、雨模様の中での清祓いとなりましたが、建物へのお別れと、思い出を振り返る機会となりました。
長屋門・井戸・建物の清祓いをした後に、ご家族より長屋門についてのエピソードをお話しくださいました。
施主さまのお母様がご健在の時は取り壊すことを考えていなかったとのこと。近隣で長屋門がある建物は、他に1軒しか残っていないそうです。
門の裏側が長屋となっており、農家を営んでいらしゃった時は農具をしまっていたとのこと。先代は電気工事業を営まれていたため工具や材料をしまう倉庫としても利用されていたそうです。江戸時代からリフォームなどしていないようで、階段や床板などはその時代のものだとのことでした。
今回参列された皆様には、棟下式を滞りなく行えたことを大変お喜びいただき、「長屋門の正面で棟下式ののれんをかけた写真をいただきたい。額に入れて飾りたいです。」といったお言葉もいただきました。
後日、リユースとして古材を活用したリノベーションなどの取組みをされている方に依頼し、倉庫にあった電気商品、長屋門の板や壁のレスキュー作業が行われました。リユースに参加下さった方の中に家具職人がいらっしゃったので、門の板を利用してレターケースを作成、プレゼントさせていただく運びに。
「お祓いして終わりかと思っていましたが、思い出の品までいただけて本当に良かったです。」
やはり門を壊すことに後ろめたさに似たものを持っていたようですが、今回リメイクしていただいたレターケースは門をイメージさせてくれるため、リビングに飾りたいとおっしゃられていました。
中央グリーン開発では今後もこの「棟下式(むねおろしき)」を、広く業界の新しい文化として広めていくべく取り組んでいきます。
▼これまでの棟下式の様子は、下記にてご覧いただけます
棟下式のオフィシャルサイトはこちらから