- 2024.06.09
- 棟下式
埼玉県さいたま市にて『棟下式(むねおろしき)』が執り行われました。
2024年6月吉日、埼玉県さいたま市にて『棟下式(むねおろしき)』が執り行われました。
執り行った建物は、50年程前に建てられたものです。お子様方が自立された後もお孫さんを連れて里帰りし、ご家族みんなで過ごした思い出がたくさん詰まったお住まいです。今回ご縁があり、ポラスグループが土地を引き継ぎました。
建物解体後は全12棟の住宅地に生まれ変わる予定です。この度の棟下式には、開発・設計の担当者も参列しての開催となりました。
棟下式当日は、施主様をはじめご親族のほか、長年お庭の手入れをお願いしていた庭師の方も参列され、土地や建物への感謝とお別れの儀として、2棟の住まいと井戸・神棚の清祓いを執り行いました。
滞りなく清祓いの儀を終えた後は、施主様ご一家を囲み思い出を振り返るひと時に。
かつて、先代は日本橋で下駄屋さんを生業とされており、明治に入り岩槻に越されたとのこと。当時は岩槻藩の城下町、馬場で馬が練習する場所だったそうで、その名残から、立派な赤松を背にした門扉を構えていらっしゃいました。
広く手入れが行き届いたお庭は、ご主人様が毎日のように丁寧に手入れをされていらしたとのこと。参列された庭師の方にとっても、先代から手入れを受け継いだ想いのあるお庭だったこと、ご近隣の方々にとっても楽しみな借景となっていたこと、門の横にある赤松の木は素晴らしく、植木業界でも有名だったことなど、たくさんのエピソードが語られ、皆さまで懐かしんでいらっしゃいました。
ご長女様からは、皆さんにお庭を褒めてもらってとてもありがたかった、改めてその良さを知ることができてよかったとのこと。「手入れがとても大変だった分、寂しさもあるけれど、ホッともしている。こうして気持ちの区切りを出来る時間を用意して頂けて良かった」とのお言葉をいただきました。
最後に、庭木の中から思い出深い木を選んでいただいて、庭師サポートのもと施主様とお嬢様方に枝を切り出していただくことに。思い出の継承として庭木の枝は色鉛筆にリメイクされ、後日ご家族皆様のお手元に残る予定です。
参列された住宅地開発に携わる担当者の皆さんにとっても、土地の歴史や売主様の想いを直接伺う貴重な機会になったようで「改めて住まいにはいろいろな思い出が詰まっていくのだなと実感しました。売り主様の想いを受け継ぎ、私たちもご家族の思い出の詰まっていく住まいを提供し続けていきたいなと思いました。」等の感想が寄せられました。
中央グリーン開発では今後もこの「棟下式(むねおろしき)」を、広く業界の新しい文化として広めていくべく取り組んでまいります。