- 2023.07.01
- 棟下式
埼玉県川口市にて『棟下式(むねおろしき)』が執り行われました。
2023年7月吉日、埼玉県川口市にて『棟下式(むねおろしき)』が執り行われました。
執り行った建物は、昭和50年(1975年)に施主様のご主人が生前に建てられたもので、ご家族が過ごされた思い出がたくさん詰まった家です。今回のご売却にあたり、井戸の供養についてご相談をいただいたことをきっかけに、弊社より棟下式をご提案、建物・井戸の清祓いを執り行う運びとなりました。
当日は生憎の天気でしたが、施主様をはじめご親族の8名が集い、厳かな雰囲気の中で建物への感謝とお別れのひと時を過ごされました。
滞りなく清祓いの儀を終えた後は、ご親族みなさんで思い出を振り返り。施主様のお嬢様からたくさんの思い出をお話しくださいました。
植木職人だったお父様は、敷地内で植木や盆栽などを作られておりました。敷地内の一角にある畑では、現在も季節の野菜や草花が育てられていて、お嬢様が手入れをされています。施主様であるお母様が丹念にお野菜作りやお手入れをされてたとのこと。「母はとても働き者だったんです」と仰っていました。
お盆、お正月などの行事などには親族がよく集い、多い時は30人ほどが集まっていました。
年末のおせち作りは1度目は家族用、2度目は親族用と2回に分けての大仕事。また、餅つきも恒例行事で、ついた餅をまとめる板は100年近く使っていたのではないかとのこと。当時のエピソードが思い出され、懐かしんでいらっしゃいました。
最後に、切り出していただいた庭木の枝は色鉛筆にリメイクし施主様の手元へ。建物や一部古材は、近隣地域にて利活用される予定です。餅つきの思い出と一緒に大切に残されている板も、リユースしてもらえると聞いてとても嬉しく感じられていらっしゃるそうです。
中央グリーン開発では今後もこの「棟下式(むねおろしき)」を、広く業界の新しい文化として広めていくべく取り組んでいきます。