- 2020.04.29
- 棟下式
埼玉県さいたま市にて『棟下式(むねおろしき)』が執り行われました。
2020年4月吉日、埼玉県さいたま市の住宅にて、「棟下式(むねおろしき)」が執り行われました。
当日は施主様をはじめ6名のご親族が集まり、建物へのお別れと、思い出を振り返る機会となりました。
こちらのお家は2棟からなり、昭和15年築(築80年)、昭和52年築(築43年)と、長い歴史と思い出がたくさん詰まっています。
当初は施主様のご主人の両親がお住まいでしたが、両親が亡くなられた後は、施主様ご夫婦が相続を受けて40年に渡り住まわれました。ご主人が亡くなられた後は年齢の事もありお一人での生活も心配なので、お嬢様と一緒に暮らされてきました。
清祓いの後は、ご親族のみなさんで思い出深いスライド写真を見ながらたくさんのエピソードをお話しくださいました。
こちらのお家では音楽教室を開かれ施主様が先生を務めていました。現在はお嬢様が教室を引継ぎ先生をしており、参列されたお孫様も趣味でフルートをたしなまれているという音楽一家です。音楽教室を開くために建物を増築したこと、教室の生徒さんが50人以上もいたことなど思い出が溢れます。「82歳まで講師としてやっていたんですよ」お正月にはご家族で集まっていたことも懐かしんでいらっしゃいました。
お孫様二人は祖父母の家であったこの家によく遊びにきたのを覚えていて、幼稚園、小学生の時から子供2人だけで電車できていたのだそうです。「お年玉は祖母(施主様)が一番多くくれたから特に記憶に残っていますね(笑)」と盛り上がる一幕も。
庭には多くの木々があり、特にサクランボの木と、もみじの木は亡くなったご主人が植えられたもので思い入れがあります。昨年まではあまり実をつけていなかったのですが、今年は食べられるほど大きくなり、皆さんで懐かしさと寂しさ、いろいろなお気持ちを抱きながら一粒ずつ召し上がっていらっしゃいました。
今回思い出のあるサクランボの木を残すべく、枝で色鉛筆を作成しプレゼントさせていただきました。
式終了の際には「棟下式を紹介してもらえて、このような区切りをつけることができたので感謝です」という施主様のお言葉もいただきました。
中央グリーン開発では今後もこの「棟下式(むねおろしき)」を、広く業界の新しい文化として広めていくべく取り組んでいきます。
当日の様子がメディアに取り上げられました。
2020年5月26日毎日新聞
▼これまでの棟下式の様子は、下記にてご覧いただけます
棟下式のオフィシャルサイトはこちらから