- 2025.08.02
- 棟下式
千葉県柏市にて『棟下式(むねおろしき)』が執り行われました。

2025年8月吉日、千葉県柏市にて『棟下式(むねおろしき)』が執り行われました。
ここにご縁があったのは、室町時代から続く由緒あるご先祖様ゆかりの地です。江戸時代にはおよそ4,000坪もの広大な敷地があったといいます。このたび弊社がその土地の一部を引き継がせていただく運びとなりました。
当日は厳しい暑さの中、施主様ご家族が集い、駒木諏訪神社により清祓いが執り行われました。建物への感謝とお別れのひとときを静かに過ごされたのち、思い出を振り返る温かな時間へと移りました。
かつて敷地の一角には母屋と蔵が立ち並び、施主様のご両親が暮らしていらっしゃいました。母屋の屋根が銅葺きであったことから「銅(あかがね)御殿」と呼ばれ、お盆やお正月には多くの来客で賑わったとのことです。

今回清祓いを行われた建物は、38年前に施主様が建てられたもの。長年ご家族が多くの時間を共にされた思い出深い場所でした。
施主様は、多忙な日々を振り返りながら、子どものころからの車好きをきっかけに趣味として始めたレースへの情熱について、懐かしそうに語ってくださいました。
ご長男は、受験勉強に没頭していた時の記憶が鮮明に残っているそう。「勉強に煮詰まった時に家の周囲を散歩したことは今でもよく覚えている」と笑顔でお話しされました。
ほかにも、砂場やブランコ、木登りなどで遊んだ幼少期の記憶、部屋で熱帯魚を飼っていた思い出など、懐かしさに満ちた語らいが続きました。
また、ご長女が巣立たれた後に迎えられた柴犬とその子犬たちとのほのぼのとした日々の情景も、奥様の胸に鮮やかに残っていました。

春には、庭の大きな桜の木が満開に。お花見には絶好の場所で、奥様がこの春に撮影された桜の写真を見せてくださった際には、華やぎとともに別れの寂しさをより一層感じました。
最後に、お庭の桜の枝の一部を切り出し、色鉛筆へとリメイク。“思い出の継承”として、施主様の元に戻ります。
中央グリーン開発では今後もこの「棟下式(むねおろしき)」を、広く業界の新しい文化として広めていくべく取り組んでまいります。