- 2017.04.15
- CSV活動
- 棟下式
埼玉県越谷市にて、取り壊される建物のお別れ式「棟下式」を開催しました。
4/15(土)、埼玉県越谷市で、取り壊される建物のお別れ会「棟下式(むねおろしき)」と、父から子への継承をテーマにした感動ファンタジー映画「ビッグ・フィッシュ」の野外上映会を開催しました。(ポラスとPatchworks LLC様で企画・開催)
壊す前に何かできることはないだろうか…そうして企画された「棟下式」。今回会場となったのは、今後開発を進めていく予定の埼玉県越谷市南荻島の元荒川沿いにある信用金庫の研修所跡地。当日は、開場前から長い行列ができるほどの大盛況で、700名を超える地域の皆様にお越しいただきました。
イベント内容も盛りだくさん。「お宝発見ツアー」では、研修所内食堂で使用していたたくさんの食器類。大きなお鍋やシステムキッチンもいち早く「リユース」シールが貼られていました。また、会議室の机や応接室のソファーやテーブル、そして宿泊棟のベッドやチェストは大人気!なんと、ふすまや扉にも「リユース!」新しい持ち主の元へ旅立っていきました。
子どもたちが壁に自由にお絵かきできる「落書きイベント」では、建物内を飛び出して玄関アプローチまで思い思いの絵が描かれていました。また、グラウンドでは、竹を使ったペンたて作りに奮闘する子ども達、おいしいコーヒーや手作りパンのサンドウィッチなどケータリングに舌鼓。
清祓いと餅まきの儀式には多くの大人・子どもたちが集まり、建物に礼をし、撒かれるお餅やお菓子に手を伸ばしていました。
そして日が暮れはじめ、野外上映会「ねぶくろシネマ」がスタート。たくさんのご家族やカップルがシートにすわり素敵な時間を過ごされていました。
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日本には、建物の完成をお祝いする「上棟式」という伝統儀式があります。一方で、建物を取り壊す際に行う明確な祈願祭はなく、ひっそりといつの間にか立て壊されることがほとんどです。
今回のイベント会場となった越谷市南荻島の信用金庫の研修所跡地は、老朽化などから立て壊しが決定しましたが、古くからの建物として親しまれ、かつては町会の運動会が開催されるなど、地域の皆様にとってたくさんの思い出があることから、思い入れのある建物や土地に感謝を伝え、地域の皆さんと一緒にお別れできる機会を設けたい、また、研修施設の建物内に残されたまだ利用可能な食器や家具調度等、使えるものは、皆さんに持って帰って頂き、できるだけ再利用をすることで、地域に貢献したいという思いから企画されました。結果、9割近くのものをリユースすることができました。「棟下式」が文化になるよう、今後も開催していければと思います。
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中央グリーン開発㈱で今年度より立ち上げたCSV推進室。今後も社会課題の解決と事業の両立に取り組んでまいります。
(※CSV:社会価値の創造/要約:事業と社会貢献の両立)