AWARD
2024
グッドデザイン賞 受賞
2024

未来輪区~共助と共生を育む街~
【ビー・グレイス船橋塚田 未来輪区】
災害に強い立地を生かした在宅避難を見据えて、暮らしに「防災」を取りこんだ全39棟の分譲住宅。
さらに、物や場所の「共有」・つながりと学びを育む「ワークショップ」・継続を生む「管理組合」により「共助」につながるコミュニティ形成を図った。環境問題にも着目し、雨水利用や日常生活での環境負荷低減に取り組んだ。
【審査委員の評価コメント】
新造住宅地に地縁を育む手法を評価した。新造の建売住宅地では、見知らぬ世帯が同時に複数集まって集団的居住を始めることになるが、当然コミュニティは形成されていない。コミュニティが育まれていない社会は、公共サービスが停止した災害等の非日常時には相互支援等の協働活動を円滑に行うことができず、脆弱であると指摘される。本物件では住宅地内に共用の外部空間を設けシェアサイクル置き場や農地、宅配ボックス設置場等とすることでここを日常的な住民の居場所とし、加えて様々なワークショップも頻繁に催すことで、非日常時の活動の場と人的組織の形成を可能としている。