AWARD
2016
グッドデザイン賞 受賞
2016

G-cube(ジー・キューブ)
G-cube(ジー・キューブ)は、独立柱と基礎を繋ぐ柱脚金物で、屋外のテラス屋根などを支える柱に使用することを想定し、ポラス暮し科学研究所と共同で企画・開発しました。これまでは、外部の独立柱を安全に基礎に固定する方法がなく、制約がある中で外部空間の設計をしてきましたが、G-cubeは安全に基礎と柱を繋ぐことで構造計算に対応するので、外部空間デザインの可能性が広がります。また分譲住宅地においては、街並み形成と地域に開いたデザインによりコミュニティの創出にも大きく貢献します。
【審査委員の評価】
評価コメント
木造建築において、独立した柱と基礎をつなぐための金物である。基礎のアンカーボルトで横位置の微調整が可能で、精度よく施工ができる。通常の施工だと屋根の加重は梁を跳ね出して支える必要があり、軒の張り出し距離を制限していた。この金物は独立柱で屋根の圧縮加重を支え、吹き上げる風圧による引き抜きの力にも耐える。小さな部品ではあるが独立柱を構造計算に組み込むことができようになるため、梁断面を小さくし屋根をシャープにできるなど、住宅のデザインに大きく貢献する優れた提案である。