AWARD
2020
グッドデザイン賞 受賞
2020

みずべのアトリエ(南荻島出津自治会館Ⅱ)
地域資源の川辺と緑地を最大限に活かした新しい地域のコミュニティ拠点「みずべのアトリエ」。戸建て分譲地の開発要件である「自治会館(集会所)」を、新しい世帯だけに閉ざすことなく、地域全体の緩やかなつながりを自然と育む「まちのリビング」として計画。住民参加型で、“地域ニーズを反映したコミュニティ拠点”を実現するとともに、地域の担い手不足といった課題を解消しました。
「みずべのアトリエ」には、ふらっとたちよりたくなるハード・ソフトの両面をクリアしたデザインによって、これまでの自治会館の課題を解決した持続可能な運営の仕組みがあります。
※南荻島出津自治会・(株)HITOTOWAと共同受賞
【審査委員の評価】
評価コメント
ささやかでありながら、地域におけるポジティブなインパクトが大きな、大変秀逸な計画である。独自性は、自治会館と公園(といっても大きくはない)の配置につきる。たいていはこうした施設は地域の活動の中心であることから、配置的にも中心になることが多いが、それを川岸によせ、むしろ河川敷への結節点のように扱うことで、河川敷全体が暮らしに取り込まれるようになっている。公園と河川敷のアクセスの連続性を担保することは、手続き的にも難易度が高いことが想像され、ささやかなアイデアのなかにも関係者の大きな努力が窺える。