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TERVIEWIN住まいのリフォームが、対策の決め手に!05この1年で住まいを取り巻く社会情勢の大きな変化は?第一エネルギー設備営業課笈川 直也笈川:電気料金は単価が上がっているため、生活の変化で使用量が増えると、それだけ家計に与える影響が大きいんです。裏を返せば、電気代節約をすることが家計全体の削減に大きな貢献となります。私のおすすめは、太陽光発電と家庭用蓄電池の設置です。これにより光熱費を最大約8割も削減できるほか、そこに給湯器を電気とガスのハイブリッド給湯器に変えることで、さらなる節約につながります。福地:削減できたお金を食費に回すのもいいのですが、さらにトイレやキッチンなど水回りのリフォームに回せば、水道代の削減とともに快適性アップにもなります。あと私のおすすめは、二重窓へのリフォーム。住まいの断熱性能アップで冷暖房費削減になるほか、関心の高い防犯対策としても有効です。窓からの侵入に時間がかかるため、「空き巣がイヤがる家」になるためです。物価高に対して有効なリフォームは?住宅資材センターリフォーム部福地 愛リフォームのための補助金動向は?福地:やはり物価高が挙げられますよね。お米や野菜など、昨年より倍近く値上がりしているものもあり、食料価格高騰が消費者物価指数全体の高まりを招いてしまっています。笈川:2025年2月に国による電気・ガス価格激変緩和対策が終了したことで、光熱費も値上がりしています。これはまだ上昇傾向途中とみられており、今後も続くことが予想されています。福地:リフォーム市場からの観点でいえば、防犯や防災に対する意識の高まりを感じます。ご自宅に防犯カメラを付けることや、震災に備えて耐震補強をご希望されるお客様が増えていると思います。笈川:生活費高騰に対する対策にしても、防犯・防災対策にしても、「いずれは考えようかな」と思っていた方々が、「いよいよ腰を上げないと」と思い始めている感じはありますね。スマイリングでは2024年の春号で、家計の節約につながるリフォームというテーマで、太陽光発電設備の導入に詳しい第一エネルギー設備の笈川さんと、住まいのリフォーム全般に詳しい住宅資材センターの福地さんに話を伺いました。それから1年が経ち、社会情勢も激しく変化。高騰し続ける光熱費や物価に対抗するための対策について、改めて聞きました。福地:3カ年計画で行われてきた3省(国土交通省・経済産業省・環境省)連携による省エネリフォーム補助が、今年度が最後の年になると言われています。そんな補助金の給付状況を考えると、リフォームをするなら“今”なんです。笈川:太陽光発電に関連する補助金は、多くの自治体でも実施されていますが、いつ申請が始まって、いつ締め切られるのかがバラバラです。その情報をキャッチするのが難しい。ほかにも申請を通すためのテクニックもプロでないとわかりづらいので、補助金を活用してのリフォームをご検討する際には、「暮らしのコンシェルジュ・デスク」にご相談することをおすすめします。光熱費が高い…物価が高い…

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