digitalbook_smilering25
11/20

10チャヴィペルトの野菜料理を提供する「野菜とお酒のバル スバル」(スマイリングvol21に登場)店主の田中昴さん。MAP:草加市提供草加市で19年間、家業の都市農園を営んでいた中山さん。ここで収穫される国の有機JAS認定を受けた朝採りのオーガニック野菜は、都心の有名レストランからの買い付けがくるほどの人気商品です。しかし中山さんは自分の農業に「どこか行き詰まりを感じていた」と話します。そこで「同じ温度感の仲間と想いを交わしてみたい」と第1回目のリノスクに参加しました。そこで気がついたのは「地元のカフェやレストランで新鮮で安心・安全な野菜を使った料理が食べられることは、このまちに暮らす人が『エコ』や『オーガニック』な生活を営むきっかけになる。またそれを外に向かって発信することで、市外から草加に訪れる動機付けにもなる。自分が運営する『都市農園』という地域資源を活用すること。それが、ここでオーガニック野菜をつくることの意義」という考えでした。中山さんはリノスクで誕生した地元のカフェやレストランとの関係を深め、オーガニック野菜を草加で気軽に味わうことができる環境づくりに努めています。「ウチの直売店に『あのカフェで食べた料理に使われている野菜はどれですか?』と聞きに来るお客様、逆に『チャヴィペルトさんの野菜を使ったレシピを教えてください』とお店で聞くお客様も増えました。『食』によって、まちのテイストが変わり、人と人とがつながり、新しいストーリーが生まれる。そこに自分の野菜が貢献できることの喜びを感じています」と話してくれました。これからの「リノベーションまちづくり@そうか」草加市は2013年、魅力的なまちづくりに向けた調査を実施しました。その結果、大規模施設などハードを中心「食」を通じたネットワーク草加をオーガニック野菜のまちに!チャヴィペルト農園長の中山拓郎さんとスタッフの山北泰功さん●地域の経営課題を複合的に解決 空間資源と地域資源を活用したプロジェクトを興し、地域を活性化まちのプレーヤーを取材!②そうかリノベーションまちづくりの特徴●民間主導の公民連携 民間主導でプロジェクトを興し、それを行政が支援草加都市農園「チャヴィペルト」中山拓郎さん01020304050607080910草加リノベーション散歩MAP詳しい MAPはこちら!リノベーションまちづくりで 変わり始めたまちを楽しもう!現在春日部市、杉戸町などにも広がり中!とした開発よりも、既に存在するまちのコンテンツを有効活用した再生を望む声が多いことがわかり、リノベーションまちづくりを導入しました。 「ベットタウン(寝に帰るまち)」だったまちに魅力的なお店ができ、最近では休日に商店街を歩く人の数も増えています。「空間」「文化」「人」というまちの財産を活用することによって、草加を活気づける取り組みが身を結んできている実感があります。今後は「リノベーションまちづくり」を行う周辺地域との連携も深め、お互いのリソースを活用し、交流人口を創出する「共創」を深めていきたいですね。草加市 自治文化部副部長(兼)産業振興課長高橋 浩志郎さん「リノスク」から誕生したお店Coworking space TorinoʼsPAKAN(パカン)soso parkキッチンスタジオ アオイエ野菜とお酒のバル スバルecoma coffee洋食屋アターブルおーぐぱん草加宿 今様本陣シェアアトリエ つなぐば2015年草加市で スタート

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る